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叫ばれる食糧危機の真実 穀物相場の下落と貧困国の飢餓

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穀物相場は下げ基調にある。米国での小麦収穫の様子(ロイター/アフロ)
かつてない消耗戦への突入

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、世界的な食糧危機のリスクが声高に叫ばれている。

3月以降、いくつかの国が農産物や食品の輸出規制を実施した。農林水産省によると、5月20日時点で14カ国での輸出規制が確認されている。

3月31日、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、世界貿易機関(WTO)の事務局長が「新型コロナウイルス感染症によって食糧不足が生じる可能性がある」との共同声明を発表した。

4月21日にはG20農業大臣臨時会議が開かれ、農産物の生産と流通の流れを遮断しないこと、農作物の不必要な輸出入規制を行わないこと、農業生産に必要な労働力や生産資材の供給を確保することといった声明が出された。

ウイルスの次は、本当に食糧危機がやってくるのだろうか。

食糧はむしろ余剰に

「食糧不足は起きない。原油価格と連動する穀物相場が下落する方向にある」と、キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は言い切る。

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