外出自粛の影響で、家庭内で過ごす時間が増え、巣ごもり消費が拡大している。これにより盛況に見える食品・飲料業界だが、一方で売れ行きが鈍化している商品もある。
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外出自粛要請を受け、家庭内で飲食する機会が増えた。価格が安く長期保存できる商品がまとめ買いされている。高単価のビールの販売が減少するなど売れ筋は変化しており、企業の対応力が問われる。
調査会社インテージが、4月13日から1週間、全国4000の小売店の売れ筋を調べたところ、売上高伸び率の高い食品の上位にはスパゲティ(前年同期比73%増)、袋インスタント麺(同59%増)など「即食」商品が並んだ。
即席麺で国内2位の東洋水産の広報担当者は「在宅勤務や子どもの休校で自宅にいる人が増え、チルド麺や袋麺といった調理の簡単な商品が売れている」と話す。
製菓材料も伸びている。森永乳業では、粉チーズとクリームチーズの2月と3月の売上高が、いずれも前年同月比で2桁増となった。「家庭料理に使用するタイプのものが伸びている」(同社広報)。家庭でのお菓子作りが増えているようだ。小売店の店頭で品切れとなったチーズ類もあった。
急激な需要の変化を受け、対応に追われる企業は多い。
都内を中心に酒類の販売・配達を行うカクヤスは、収益の7割を占める主力の業務用が、4月の売り上げで前年比8割強減った。ただ、家庭向けのコメや水の販売が急増しており、全体の落ち込みは5割にとどまった。カクヤスは目下、家庭向けの拡販に全力を注ぐ。
売れるのは安価な商品
飲料メーカーも売れ筋が急変している。
ビール最大手、アサヒグループホールディングス(HD)は、飲食店の休業が増えたことにより、主力ビール「スーパードライ」の3月の販売数量が前年同月比で約3割減となった。「これほどの減少はリーマンショック時以来のこと」と、同社広報は嘆く。
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