築55年でも1億円、ヴィンテージマンションの正体
築年数が経てば価値が下がる。そんなマンションの常識を覆し、逆に価値が高まっている「ヴィンテージマンション」が存在する。
原宿駅徒歩2分の地に立つ雁行型の窓が特徴的なマンション「コープオリンピア」。築55年になるが、今でも50平方メートルの住戸が1億円弱で取引されている。
こうしたヴィンテージマンションは1960~70年代のマンション黎明期に建てられた物件が多い。それらの仲介を専門に行うフリーダムコーポレーションの谷村泰光代表取締役は「建設当時は見本となるマンションが少なく、海外の建築様式を取り入れるなど自由な発想で設計された」と語る。
当初は富裕層向けに造られたが、今では独特なデザインが若年層の関心も引いている。宅配ボックスの設置や耐震補強工事などを追加的に実施し、居住者も管理に意欲的だ。
ただ、建て替えで姿を消す物件も少なくない。東京五輪のあった64年に建設された著名なヴィンテージマンション「秀和青山レジデンス」は、26階建ての高級マンションへと建て替わる予定だ。
他方、今は築浅でも「立地がよく、デベロッパーが力を入れた物件はヴィンテージになりうる」(谷村氏)。「経年優化」の発想は、新築信仰に一石を投じる。
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