リブラは「パンドラの箱」を開けた。過去にも近い構想はあったが、実際に使えるものを作れることを世に証明したことで、各国の中央銀行も具体的な検討をせざるをえなくなった。中国はすでに動き出しているし、日銀の姿勢も変わってきた。この流れは民間にも波及する。
僕たちは、効率化の余地が最も大きい金融業界がブロックチェーンの本丸と思っている。ここでいいプロダクトを作ることが目標だ。直近では三菱UFJフィナンシャル・グループとの協業を発表した。まだ対外的に言えないものも含め、金融機関向けの案件をいくつか仕込んでいる。
課題は、実用に堪えるビジネスモデルを顧客も巻き込んで作っていけるかどうかだ。ブロックチェーンの金融システムが真価を発揮するには、銀行なら銀行、証券なら証券の業界で複数プレーヤーに“乗って”もらう必要がある。システムの運用コストが劇的に下がったとしても、その恩恵を誰かが総取りしてしまうようなモデルでは意味がない。
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