──製薬業界にとって2019年はどのような年でしたか。
勝ち組と負け組がはっきり分かれた1年だった。足元の各社の業績を見てもその傾向は顕著だ。薬価の引き下げという逆風は強まり続けていて、とくに中堅メーカーは苦しい状況に置かれている。
今は業績がいい大手でも、画期的な新薬を生み出し続けられなければ生き残ることはできない。不可欠なのは会社の規模だ。1つの新薬を生み出すのに、26億ドルもの研究開発費がかかるといわれる。このコストを吸収するために、ある程度の経営規模が必要になる。
武田薬品工業のような超大型買収が必要になるかもしれないし、当社のように世界大手企業との提携が必要になるかもしれない。少なくとも、自前主義では変化のスピードに対応できなくなる。
──20年は業界再編の動きが活発化するのでしょうか。
規模を追求して創薬力を上げていくことは、製薬企業の最大のテーマだ。だがメーカーそれぞれに事情がある。すぐに何かを起こすのは難しいだろう。
遺伝子治療や再生医療など、さまざまな創薬技術が出てきている。自社にないそうした新しい技術を買う動きは活発化するだろう。ただ、他社から買ってきた技術は応用しづらいので、ここには留意しなければならない。
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