3メガバンクで最も収益性の課題が大きいのがみずほフィナンシャルグループ(FG)だ。厳しい環境下で生き抜くために、どのように変革を行うのか。
──足元の金融業界をどう見ていますか。
構造改革待ったなしだ。大きなトレンドとしてデジタル化、少子高齢化、グローバル化は不可逆的だ。さらに、景気の不透明感が強まっている。銀行の不良債権の額も2019年度の第1四半期、第2四半期と少しずつ上がってきた。金融業界は従来以上に変化のスピードを上げていく必要がある。
──19年度には5カ年の新中期経営計画が始動しました。
スタートダッシュは総じて順調だ。17年度から進めている人員削減は19年度末に累計約3000人、拠点の削減も累計38拠点を達成する見込みだ。19年度の経費は17年度比で累計590億円削減できる計算だ(26年度末までに1.9万人削減、24年度末までに130拠点の削減を計画)。
20年は構造改革を本格化する。19年7月に新勘定系システムへの移行を終えたことで、次世代店舗化を加速できる。20年には銀行の全店でタブレットから入力した内容がシステムにデータとして共有されるようになる。かなりの事務作業が必要なくなる。
──コスト削減だけでは縮小均衡ではありませんか。
事務作業を合理化できた分、営業店の人員がより顧客に向かうことができる。店舗は手続きの場所からコンサルティングの場へシフトする。顧客一人ひとりの生活設計に合わせた資産運用を提案するため、研修も拡充してきた。結果的に粗利を増やす効果も出てくる。
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