いったい何度投資家の期待を裏切ったら気が済むのだろうか。
美容ローラー「リファ」やトレーニング機器「シックスパッド」の企画・販売を手がけるMTGは11月19日、2019年9月期の最終損益の見通しを267億円の赤字に下方修正した。85億円の赤字としていた従来予想からさらに赤字幅が広がる。
そもそもMTGは11月14日に本決算を発表するはずだった。しかし当日の昼前に突如として決算会見の中止を知らせるメールが届いた。この時点で記者が決算発表の予定について尋ねると「会見が中止になったこと以外はお答えできません」との回答だった。
翌15日夕方、韓国の取引先の在庫状況に関する通報が会計監査人にあったため、社内調査が済むまで決算開示を延期するとようやく発表。その4日後に業績修正をし、巨額赤字転落を明らかにした。
MTGは昨年7月に東証マザーズに上場したばかり。当時、メルカリに続く大型上場ともハヤされた。
19年9月期は実質的に上場初年度となる重要な決算である。大幅減益をすでに明らかにした後の4月に取材に応じた松下剛社長は「この10年、平均で4割近い成長をしてきた。上場1年生という立場で今回はいちばん外してはいけない決算だった」と語っていた。
ところが、その後も外し続けた。5月の中間期(10〜3月)決算発表直後には、中国子会社などで不適切会計の疑いが判明、第三者委員会による調査の結果、不正が認定された。さらに、松下社長が自己資金を使い、知人にMTG商品を大量購入してもらう構想があったことも判明した。
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