電力の自由化で先行する欧州のエネルギーベンチャーが、日本市場に商機を見いだしている。
10月30日、電力・ガスの比較サイトを運営するENECHANGE(エネチェンジ)と東京ガスの共催で、欧州エネルギー企業との交流を目的とするセミナーが都内で開かれた。電気自動車(EV)充電システムの企業や、EVの中古蓄電池を用いた電力需給制御ビジネスを展開する企業など、欧州エネルギーベンチャーが戦略を披露した。
独自技術を武器に進出狙う
そのうちの1社のヘリアテック(ドイツ)は、新素材を用いた薄くて軽い太陽電池を開発。2020年夏に量産工場を立ち上げる計画を明らかにした。同社には、仏エンジーなど欧州の大手エネルギー企業も出資している。
ヘリアテックが狙うのが、ビルの壁面など、これまで太陽光パネルの設置が難しかった場所での展開だ。有機薄膜と呼ばれる新たな素材を開発し、曲げやすいなど今までにない価値を実現した。グイド・ヴァン・タトゥークCEO(最高経営責任者)は、「材料は従来のパネルと比べ高価だが、短時間で簡単に設置できる。ビルの多い日本でもビジネスを展開したい」と話す。
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