浜松市は静岡県西部、遠州エリアにある人口79万2000人の政令指定都市である。面積は約1558.06平方キロメートルもあり、日本の市の中で岐阜県高山市に次いで2番目に広い面積を持つ。市の北部は赤石山脈、南部は遠州灘に接し、東部は天竜川、西部には浜名湖があり、自然環境が豊かな街である。
浜松は東京と大阪のほぼ中間に位置し、東海道が東西に走ることから交通の要衝として栄えてきた。東海道線、東海道新幹線や東名高速道路が街を横切り、多くの鉄道、車両がこの街を駆け抜けていく。
浜松は多くの企業の創業の地としても有名だ。遠州弁で「やらまいか」とは「やってみよう」「やってやろうじゃないか」という意味だが、この「やらまいか」精神が多くの企業を起こす精神につながったともいわれる。
自動車や2輪車の世界的メーカーであるホンダもこの街が創業の地だ。同じく自動車・2輪車メーカーのスズキは現在も本社を浜松に置く。
この街は楽器製造の街でもある。世界有数の総合楽器メーカーであるヤマハ、ピアノなどの製造で有名な河合楽器製作所やローランドも、浜松が本拠地だ。このほか光電子デバイスの製造・開発の浜松ホトニクスなどの大手企業が本社を構える。
多くの企業が集積している浜松だが、これらのほとんどが製造業であるため、各社の工場が市内に分散し、浜松の街の中心としての顔がぼやけることになってしまった。一部エリアに遠州鉄道やバスなどの交通機関はあるものの、市民の生活の足はそのほとんどが車だ。そのため、工場などへの通勤客を目当てにした商業店舗の多くがJR浜松駅周辺などに集積せず、市内の街道沿いに発達しているのが特徴だ。
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