スマートフォン向けのCMOSイメージセンサーで成長を遂げたソニーが、次に進出を狙っているのが車載分野だ。
スマホやパソコンの販売台数が頭打ちになる中で、どの半導体メーカーも自動車に商機を見いだしている。とくに重要視されているのが、自動運転やADAS(先進運転支援システム)に関連する分野だ。大量のデータを収集し、リアルタイムで高速処理する必要があるため、搭載される半導体の数は従来の車に比べて格段に増える。
ただ、一口に半導体といっても役割は幅広い。具体的には周囲の情報を認識する「センサー」、センサーから得た情報を基にどのような動きをするのか判断する「推論」、ほかの車やサーバーと情報をやり取りする「通信」、エンジンやブレーキに指示を出す「制御」などの分野があり、それぞれで世界の大手半導体メーカーがしのぎを削っている。

ソニーが勝負の足がかりとするのは、得意のCMOSを核としたセンサーの分野だ。スマホ向けの競争で培った基本性能の高さや技術力がそのまま武器になる、とソニーはみている。
実際、暗いトンネル内から西日の差す出口付近の様子をきちんと画像認識する技術などは、世界でもトップレベルにある。自動車で使うには高温や低温、振動への耐久性なども要求されるが、ソニーのCMOSはすでにバックビューモニターなどに採用された実績がある。
とはいえ、車載に限っていえば、早くから進出している米オン・セミコンダクターの後塵を拝している。そこでシェアを拡大するため、自動車メーカーや自動車部品メーカーなどから、車載用半導体のノウハウやニーズをよく知る技術者の獲得を積極的に進めている。
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