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トランプ劇場に勝算はあるか 高まる米国とイランの緊張

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イラン最高指導者・ハメネイ師は、「戦争は求めていない」とツイッターに投稿した(KHAMENEI.IR/AFP/アフロ)

米国・イラン関係の緊張が続いている。トランプ米大統領は、5月12日、ホルムズ海峡でサウジアラビアなどのタンカーが何者かの攻撃を受けたことに対して、米空母打撃群と爆撃部隊を中東に派遣した。米国はイランの関与を疑っている。

5月20日、トランプ氏は記者団に「イランが何か行動を起こせばそれは大きな間違いだ。何か行動を起こせば大きな報いを受けることになる。ただ、その兆候は示していない」と語った。

この発言にはそれなりの抑制のシグナルがあるとはいえ、イランからみれば、一連の米国の行動は挑発以外の何物でもない。そもそもトランプ氏は、オバマ政権時代に合意された、米国、欧州諸国、中国、ロシアが参加するイランとの包括的共同作業計画(JCPOA)を一方的に離脱しイランへの経済制裁を強化した。イランに明白な違反がないにもかかわらずだ。

しかも、それまで欧州の同盟国との信義を重視してJCPOA離脱を押しとどめてきたマティス国防長官ら現実派の外交・安全保障チームを軒並み更迭し、対イラン強硬派のポンペオ氏を国務長官に、ボルトン氏を国家安全保障担当大統領補佐官に起用した。とくにボルトン氏は、イランの体制変革を政策目標とする最強硬派であり、イラン側は、「口ひげ」と呼んで警戒している。

日本が認識すべきは、イランはJCPOA違反こそ犯していないが、米国の同盟国であるイスラエルやサウジアラビアに対して、安全保障上の脅威となる行動をとってきていることだ。

イランはレバノンのヒズボラやパレスチナのハマス、そしてシリアのアサド政権、イエメンの反政府勢力のフーシ派を支持している。直近では、サウジアラビアのパイプラインがドローン機での攻撃を受け、操業停止に追い込まれたが、イエメンのフーシ派が攻撃したと認めている。

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