李俊峰氏は中国政府による再生可能エネルギー政策の立案で大きな役割を果たした専門家だ。現在もエネルギー政策に関する政府の諮問委員会委員など要職を務めている。
──中国における脱炭素化はどのように進んでいますか。
2018年の1次エネルギー消費に占める石炭の割合は政府目標を下回る59%に収まったが、石炭の消費量自体は前年比で1.5億トンも増えた。そのため、18年の二酸化炭素排出量は17年比で増加した。(目標年度の)30年に向けて、エネルギー消費量の抑制は急務であり、政府はさまざまな政策を打ち出している。
温室効果ガス削減の取り組みには、エネルギー効率の向上と、再生可能エネルギーの導入拡大がある。そのうち後者についても多くの課題がある。
──中国における再エネ導入の動向は。
05年に再生可能エネルギー法が制定され、エネルギー転換の目標が定められた。太陽光や風力などの再エネは、現在までに順調に拡大し、重要なエネルギー源になっている。太陽電池、風力発電機とも、メーカーは世界有数の規模に育っている。
再エネ発電については、2~3年もあれば、補助金を出さなくとも順調に発展できる状況になるだろう。ただし発展を支えるための法的整備はなおも途上だ。
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──再エネを増やしていくうえでどのような課題がありますか。
太陽光、風力とも、電力系統ネットワークへの接続に問題があり、最大出力での発電ができていないケースが多い。全国人民代表者大会(全人代)では、昨年に続き今年も、李克強首相が、再エネの電気を無駄にしないと強調した。そのためには政策や制度面でのさまざまな調整が必要だ。
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