東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #知の技法 出世の作法

双方が読み違えた2回目の米朝首脳会談 経済制裁解除と非核化 浅かった指導者の理解

6分で読める 有料会員限定
  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

2月27〜28日、ベトナムの首都ハノイで2回目の米朝首脳会談が行われた。米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の個人的信頼関係は十分に確立されており、首脳会談の雰囲気も良好だった。しかし、28日に予定されていた合意文書への署名が見送られた。両首脳は、同日に行われる昼食会をキャンセルした。外形的には、交渉は破綻したことになる。

筆者は外交官だった。したがって、合意文書をどのように作成するかの手順を知っている。米朝の外交当局者が文案を1項目ずつ詰めて、首脳会談で決めなくてはならない1カ所か2カ所だけは、双方の案文を併記しておく。そこで首脳間で決断してもらうという方式だ。通常、首脳会談では双方が妥協し、何らかの合意がまとまる。それが今回はできなかった。双方の発表内容が異なるので、真相を正確に把握することはできないが、米国の制裁解除と北朝鮮の非核化に関する取引がうまくいかなかったということだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象