2月初め、ニュースサイトの「アクシオス(Axios)」にリークされたトランプ大統領のスケジュールが注目を集めた。昨年11月から今年2月までを通して、トランプ氏は予定が組まれる時間帯の60%を「エグゼクティブタイム(執行時間)」と名付けられた枠に費やしていることがわかった。エグゼクティブタイムは、大統領自身の裁量によって過ごす自由時間で、実際にはテレビを見たりツイートしたりしている。6時に起床する大統領は、ほぼ午前中いっぱいをエグゼクティブタイムに充て、ミーティングなど実際の執務に取りかかるのは11時半を過ぎてからだ。
その間見ているテレビチャンネルがフォックス・ニュースであることはよく知られている。フォックスの番組と大統領のツイートのタイミングや内容から、両者が関連していることも検証済みだ。
中でも東海岸時間で朝6時から3時間放映されるニュース番組兼トークショー、「フォックス&フレンズ」がとくにお気に入りだ。昨年末の暫定予算案交渉の際に数日前の意見を翻して受け入れを拒否した裏には、同番組のキャスターに弱腰と批判されたことがある。その結果、政府機関は歴史上最長の35日間の閉鎖に追い込まれた。
最近は同番組の内容を大統領がツイートし、それをまたフォックスが伝えるという循環が明らかになっており、「フォックスは今やトランプ大統領の私有物」とさえいわれるようになった。
大統領はほかのメディアを「フェイクニュース」と批判する一方、フォックスにはインタビューの機会をよく与える。そうしたフォックスと大統領の分かちがたい関係は、番組だけにとどまらない。
政府要職に同局出身者が就くことも多く、後に本人が辞退したもののトランプ大統領が昨年末国連大使として指名したのは、外交経験がほぼゼロに近い同局の元キャスターだった。直近では、ロシアなど海外政府からの偽情報に対処するグローバルエンゲージメント・センターのトップに、やはりフォックスの記者を指名している。
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