快適な時間と空間を提案 ARやVRの技術も活用
車が自動運転になってシートの向きなどが自由になると、車室空間の付加価値がこれまでとは変わっていく。シートや内装の競争力を一段とつければ、かなり大きなビジネスチャンスになる。当社が今、提案しているのが「クオリティ・オブ・タイム・アンド・スペース」。モビリティの中で乗員が快適に過ごせる時間や空間の提供だ。
1月に開催された(世界最大のエレクトロニクスショーの)米CESに初出展し、こうした車室空間モデルを示した。ボディ側に付いているシートベルトやエアバッグ、エアコンなど多くが、将来はシート側に変わる。センサーやアルゴリズムを活用することで状況に応じて五感を刺激し、移動中の車内をより快適にしていく。
──単独で展開するのは大変ではないでしょうか。
もちろん、すべて当社単独でできるわけではない。昨年に「新価値創造センター」という新たな組織を立ち上げ、産官学連携も通じて新たな可能性を模索している最中だ。また(ベンチャーの)ティアフォー、シナスタジアと連携し、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を活用した快適空間の提案も進めている。
──トヨタグループ向けが売上高の約9割を占めますが、次世代車で関係はどう変わりますか。
当社がお客様第一と言うとき、それはBtoB(企業対企業)でありトヨタなど車メーカーだが、今後はマインドをリセットし、BtoBtoC(企業対企業対消費者)に範囲を広げないといけない。
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