兵庫県川西市は大阪府と接する県南東部にあり、面積約53平方キロメートル、人口約15万8000人の市である。源氏一族の清和源氏の発祥の地として知られる歴史ある街だ。
市域は南北に細長く、南部ではJR福知山線と阪急電鉄宝塚線が東西を横切る。阪急宝塚線の川西能勢口駅からは能勢電鉄が市の南北を縦断する。この鉄道は途中の山下駅から、日生中央駅に向かう日生線と妙見駅に向かう妙見線とに二股に分岐する。
市の中心部にある川西能勢口駅から大阪中心部の梅田駅まで阪急で約21分、川西能勢口駅から徒歩5分程度のJR川西池田駅から大阪駅まではJR新快速でわずか18分と大阪都心部へのアクセスは悪くない。交通利便性が人気を呼び、川西能勢口周辺には高層マンションが立ち並び、大型商業施設も集まるなどにぎわっている。
一方で市北部は山あいとなり、知名湖を中心に豊かな自然環境に囲まれ、キャンプ場やゴルフ場などのレクリエーションエリアを擁する。川西は大阪のベッドタウンとして位置づけられるだけでなく、週末にはゴルフやキャンプなども楽しめる街なのだ。
先日、講演でこの街を訪れる機会があった。講演開始時間のだいぶ前に川西池田駅に着いたので周囲を散策した。講演のテーマは「空き家問題」。駅周辺は多くの老若男女が集まって活気もあり、空き家問題とは無縁の街のように見えた。実際、総務省「住宅・土地統計調査」(2013年度)によれば、市内の空き家数は8250戸。5年前の前回調査(7390戸)より増えているものの、空き家率は11.3%と全国平均の13.5%より低く、東京都の11.1%と比べても遜色ないレベルである。
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