2度目の米朝首脳会談をめぐって、さまざまな駆け引きが行われている。だが次の重要問題から逃れることはできない。米朝は互いにどんな譲歩を差し出すつもりがあるのか、ということだ。
米朝の間で首脳会談が行われるのは好ましいことだが、準備不足のまま臨めば、後々米国は後悔することになろう。トランプ米大統領は自身のディールの才にうぬぼれており、米国が将来に禍根を残す危険性は膨れ上がっている。
米国は昨年6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談に準備不足のまま臨み、深刻な過ちを2つ犯した。1つ目は非核化と米朝関係の改善を結び付けてしまったこと。米朝関係の改善とは、制裁緩和の婉曲表現にほかならない。2つ目は非核化の履行について具体的な内容とその検証プロセスをまったく明らかにしなかったことだ。
おかげで2018年後半の大半が無駄になった。米国が犯した過ちを修正するのに相当な手間を取られることになったからである。
米国の専門家の間には、北朝鮮には譲歩の用意があるとするものから、いっさい譲歩するつもりがないとするものまで、さまざまな見解がある。
では現実はどうか。重大かつ後戻りできなくなるような措置は米国と北朝鮮のいずれも、まだ取っていない。北朝鮮は核・ミサイル実験を中止したが、再開しようと思えば簡単にできる。核・ミサイル実験の中止を譲歩と受け取るのは、脅迫に応じるようなものだ。
問題の核心は、北朝鮮が非核化で大きく譲歩した場合に制裁を緩和するかどうかだ。だが、米朝はどちらも核心をはぐらかしている。
とはいえ、最終的に行動を起こさなければならなくなるのは米国のほうだろう。交換条件をお預けにしたまま完全な非核化をのませられると考えるのは幻想だ。
米国はまず、完全非核化に向けて具体的にどのような措置が講じられれば「相応の措置」で応じるつもりなのか、その条件を明らかにすべきだ。非核化の中間ステップとしては核開発の主力拠点である寧辺(ニョンビョン)核施設の閉鎖が中心になるだろうが、詳細を詰めるのは骨の折れる仕事だ。同様に交換条件を詰めるのも簡単ではない。ただし、方向性ははっきりしている。
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