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「あの空飛ぶクルマ、もう見た?」
「ドローンみたいなヘリコプターすごかったね」
1月8~11日に米ラスベガスで開催された「CES2019」。この世界最大の家電関連見本市の会場のあちこちで、こんな会話が飛び交っていた。
今回のCESも昨年同様、自動車メーカーによる未来型自動車の発表が多かったものの、新味はなかった。そうした中で来場者の度肝を抜いたのが、ヘリコプターメーカーとして84年の歴史を持つベルと、ライドシェア大手のウーバーが組んで共同開発した空飛ぶタクシーだった。
6つの巨大なプロペラ
青黒く光る、巨大なドローンのような不思議な形をした「ベル・ネクサス」。機体のいちばん前には操縦席があり、その後ろに4人の乗客が座れるようになっている。機体には巨大なプロペラが6つあり、水平から垂直まで角度を自由に調節することが可能だ。
旅客機とヘリコプターとドローン、すべてをミックスしたような形のこの「空飛ぶタクシー」、ビルの屋上などから垂直に飛び上がり、1回の飛行で150マイル(約241キロメートル)の距離を約1時間で飛ぶことが可能だという。2020年から23年にかけて、テキサス州ダラスとカリフォルニア州ロサンゼルスでテスト飛行が行われる予定だ。
「最初はパイロットが操縦するが、そのうち完全に自動運転に移行する計画」と語るのは、ベルのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのマイケル・サッカー氏だ。
そもそも、テキサス州のフォートワースを拠点として、第2次世界大戦前から米軍用の戦闘機やヘリコプターを製造してきたベルが、なぜライドシェアのウーバーと組んで一般人向けの交通手段を開発するのか。
「大都市の交通渋滞は年々ひどくなるばかり。何本かの主要な高速道路が渋滞してしまうと、住民は足止めを余儀なくされる。そういった中で、短時間で行きたい場所へ自由に行ける解決策を提供したかった」(サッカー氏)。
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