時価総額ランキングで振り返る
日本企業・産業30年の軌跡
1989年、日経平均株価が史上最高値を記録した当時、日本企業の時価総額ランキングは下表のとおりだった。
トップはNTTで、時価総額は25兆4280億円。2位はみずほ銀行の前身の一つである日本興業銀行。同行を筆頭に、銀行17行がトップ50に名を連ねた。10位の野村証券から47位の山一証券に至るまで4大証券会社もランクインし、当時の金融業界の隆盛を物語る。
松下電器産業(現パナソニック)や日立製作所などの電機大手が多くランクインしていたことも特徴的だ。2010年に経営破綻した日本航空(JAL)や、17年に品質データの改ざんが発覚した神戸製鋼所も、それぞれ34位、49位だった。

トヨタがNTTを逆転 業界内で大きな変化
一方、下表は平成30年(2018年)の時価総額トップ50。トヨタ自動車が首位となり、94年に上場したファーストリテイリングが8位に躍り出たほか、三菱商事をはじめとする商社や中外製薬などの製薬会社が順位を上げた。また各業界内でも変化があった。銀行は再編によって企業の数そのものが大幅に減った。電機業界では時価総額トップのソニーの稼ぎ頭が家電からゲームなどコンテンツに変貌。トヨタもモビリティサービス企業への転換を急いでいる。
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