iPhone誕生前、日本発のモバイル革命を起こしたのがNTTドコモの「iモード」だった。仕掛け人の夏野剛氏に、ポスト平成における日本のIT業界の課題と展望を聞いた。
──平成はパソコン、スマートフォンの時代でした。ポスト平成は何の時代になると考えますか。
今「Google Home」などのAIスピーカーが普及し始めているが、スマホから大きく進化したとはいえない。私は最終的には(人間の脳に直接電磁波を送る)脳内通信が主流になると考えている。ただし、クリアしなければいけない問題は多い。実現には20〜30年かかるだろう。その間に、SF映画によく出てくる、ペンを振るとバーチャルの画面が出てくるようなデバイス(ハードウエア)が登場するかもしれない。
──日本から米アップルや米グーグルのようなイノベーション企業が生まれると期待しますか。
世界的シェアを持つには、マーケティングにものすごくコストがかかる。だからリスクを取らないと世界的なプレーヤーにはなれない。米国ではいいアイデアがあれば、すぐ投資家からおカネが集まり、大掛かりに販促できる。日本は儲かってからでないと投資しないから、すぐにまねされてしまう。
社会に資本調達の仕組みが乏しいのも、米国と比べるとハンディキャップ。ベンチャーキャピタルの経営者のほとんどが間接金融出身で、リスクを取って起業した経験がないことも問題だ。
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