「安心・安全・健康のテーマパークを目指せ!」。独特の表現でビジネスを語るのが、SOMPOホールディングスのグループCEO(最高経営責任者)・社長の櫻田謙悟氏だ。2019年春には経済同友会の代表幹事にも就任する。櫻田氏は保険業界の未来をどう見るか。
──保険業界は大変革期にあるという認識ですか。
今何が起きているかというと、GAFAと呼ばれるプラットフォーマーなしには生活も事業もできなくなっている。この流れはずっと続く。もう一つは人口減。となると、人間主体のビジネスモデルを見直さざるをえない。デジタルディスラプション(デジタル技術による既存市場の破壊)によって、われわれは将来的に「保険会社」と名乗る必要はなくなるのかもしれない。「まさかの時」のためのファイナンス的な機能があればよく、それができるのは保険会社とは限らない。
ただ問題もある。国籍は? 離婚歴は? クレジットカードの有無は? とデータ解析で細分化していくと、保険料が高騰する人と逆に低い人が出てくる。大数の法則を働かせ、保険料を平準化する保険の機能が壊れてくる。
リスクの高い人が保険に入らず、そうでない人が保険に入ることになる。社会のありようとしてはそれでよいのか。技術進歩に合わせて、都合がよいから、便利だからと保険商品・サービスを提供していくと、サステイナブルな社会を破壊していくことになる。これは絶対にいけない。
この記事は有料会員限定です
残り 668文字
