インターネットの普及で貨幣経済に代わる「評価経済」の社会が訪れると、20年以上前に予測したのが評論家の岡田斗司夫氏だ。実際、ブロガーやユーチューバーの活躍など、岡田氏の未来予測は一部で現実化しつつあるように見える。この先何が起こるのか。岡田氏に予測してもらった。
──20年以上前に著書で「評価経済社会」の到来を予測しました。
評価経済社会とは一言でいうと、他人からの評価が貨幣のように流通する世の中だ。そこではおカネより「どれだけ人に評価されるか」という指標が価値を持つ。
当時、30年ほど経てば新旧世代が入れ替わり、完全にそうした社会が到来すると見通したが、予測どおりのスピードで社会が変化していると実感している。前提にあるのは、インターネットで世界が密接につながり合っていることだ。今後はますます、おカネを持っていても評価を持たなかったら生きにくい時代になるだろう。
評価の物差しはツイッターやインスタグラムのフォロワー数など。最近では中国アリババの決済アプリ「アリペイ」に搭載された「芝麻(ジーマ)信用」も、個人の行動履歴に基づく「信用スコア」を扱っており、リアル貨幣に代わる新たな物差しの一つといえる。
芝麻信用は、来るべき監視社会により必要とされるはずだ。今、豊かな社会が一回りして、経済格差が広がっている。今後はSNSの浸透で、個人の感情の爆発がすぐ他人に伝播し、暴動へ発展しやすくなるだろう。そのため門番がいて、エリア内の治安を保障するような“ゲートシティ”(門を備えた街)が誕生すると見ている。いくらおカネを積んでも評価がなければそこの住民にはなれない。
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