2020年の東京オリンピックに合わせて、羽田空港の増便が予定されている。
従来は太平洋側だけだった国際線の飛行ルートに、新しく東京都心上空を通る着陸ルートが2本加わる。1本目は中野駅から大井町駅の上空を通って着陸する。2本目は新宿駅、広尾駅、白金高輪駅、品川の上空を通る。

新ルートは南風晴天時、午後3~7時に限って運用される。時間帯が限られるとはいえ、2本のルートで1時間当たり計44回も着陸する計算となり、住環境に与える影響は無視できない。
「100万人の東京都民の暮らしに騒音の影響がある」と断言するのは、一級建築士でマンションアナリストの武内修二氏である。というのも、当該飛行ルート直下から水平距離500メートル圏内に居住する都民を合算すると、約100万人となるためだ。水平距離500メートル圏内は、飛行機が高度900メートルまでの上空を通過したとき「主要幹線道路周辺」や「鉄道の車内」に相当する70デシベル超の音が響くエリアに該当する。
本誌は、水平距離500メートル圏内で販売中の新築物件をいくつか訪れた。1件目は大井町駅付近の集合住宅。物件は8月に販売を開始したばかりだが、販売戸数約100戸のうち7割が契約済みだという。騒音を35デシベル抑制する最新型の複層ガラスを採用しているため、窓を閉めれば静かだと営業員は説明した。新ルートの対象となる時期が限定的だとも強調した。
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