11月2日に発表した新たな中期経営戦略で、2021年度に連結純利益9000億円を目指すとした三菱商事。来年4月実施の組織改編も大胆な内容だ。垣内威彦社長の胸の内を探った。
──今回の中期経営戦略にはどのような狙いを込めましたか。
一例になるが、「成長のメカニズム」の再確認だ。成長の芽となる事業を発掘し、それを成長の柱へと育て、さらに収益の柱としていく。そして事業価値の向上ができなくなったら、別の事業に入れ替える。当社ではこのサイクルを成長のメカニズムと呼んできた。
社内には「成長の芽となるスタートアップの事業がないから面白くない」という声もあるが、営業現場の足元にはまだまだ芽がある。三菱商事の強みは総合力であり、全産業を俯瞰する目。どこに成長の芽があるか、誰よりもわかるポジションを取っているはずだ。
一方でどんなに考え抜いてもわれわれでは成長させることのできない事業や、5億円、10億円と利益がコンスタントに出ていてもそれ以上に成長させられない事業は、譲渡するなどしていきたい。
グループ間の壁が厚くなっていた
──金属など七つある社内グループを再編します。この目的は。
平たくいうと、三菱商事として一つになってもらいたい。そのために現状の事業グループはいったん全部解体する。人事権などをグループに分権し縦型の組織運営を続けてきたことで、グループ間にある壁が非常に厚くなってしまった。またビジネス環境が変化する中、現在のグループ分けが妥当とは言いがたい。
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