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トランプ流外交に訪れる試練 迫る2回目の米朝首脳会談

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「狂気とは、同じことを繰り返しながら、違う結果を期待すること」──。これはアインシュタインが言ったとされる格言だが、ここから北朝鮮戦略のヒントを得ているように見えるのがトランプ米大統領だ。同氏は過去の政権がやってきたことをことごとく否定し、北朝鮮との交渉に直接手を突っ込むようになっている。国務長官はもはや、トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長との会談を調整する裏方でしかない。

問題は、トランプ氏がこの独特なやり方で結果を出せているのかどうかだ。2回目の米朝首脳会談は数カ月以内に実施されるとみられており、トランプ外交の成果も遠からずはっきりしてくるだろう。

非核化交渉に必要な知識はマスターしたと、トランプ氏は胸を張っている。今年3月には正恩氏と喜んで会談すると唐突に発表。以来、交渉の成果を自画自賛し続け、6月に初の米朝首脳会談を終えた後には「もはや北朝鮮の核の脅威はなくなった」と宣言した。

しかし実際には、非核化はまったく前進していない。大陸間弾道ミサイル「火星」の実戦投入が可能になったとして、正恩氏が核開発の完了を告げたのは2017年12月。こうした声明を発することで同氏は、米国による「最大限の圧力」を終わらせるべく交渉入りする準備が整ったと言いたかったのかもしれない。文字どおり北朝鮮が核保有国になったという事実を世界に知らしめることだけが狙いだった可能性もある。

だがトランプ政権は論理の飛躍を起こし、正恩氏の声明は非核化の意思を示す明確なサインだと考え、交渉に前のめりとなった。6月の首脳会談で「朝鮮半島の完全非核化への揺るぎない、固い決意を確認した」とはいえ、米国が手にすることができたのは、あいまいな言葉で書かれた共同声明だけだ。

反対に北朝鮮は、北東アジアで米国の軍事的存在感を引き下げるという具体的な成果を手にしている。トランプ氏がいきなり朝鮮半島からの米軍撤退に前向きな考えを口走り、米韓の合同軍事演習をストップしてしまったからだ。

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