フライト前の空港到着時間について書いている媒体のほとんどが、空港には早めに行くことを推奨している。ぎりぎりに行くことを勧めて乗り遅れたら、書いた人間の責任問題になりかねないからだろうか。
ただ頻繁に空港に行く身からすれば、空港に余裕を持って向かう場合の、時間のロスが無視できない。早朝のフライトで早く空港に着くことは、睡眠時間を削ることを意味し、体力の消耗につながる。ウェブチェックインの有無、セキュリティチェックポイントの混み具合、使い慣れた空港か否かによっても異なるが、筆者は国際線搭乗の場合、1時間強ほど前に到着することが多い。
2018年8月、羽田へ帰国すべく、パリのシャルル・ド・ゴール空港を早朝7時25分に出発し、ロンドンのヒースロー空港に向かうブリティッシュ・エアウェイズ機の席を妻と2人分予約していた。その前日の夜遅く、ベルギーのゲントでディナーの予約をしていたので、当初は夜行バスでの移動を考えた。だが、南米と北欧を10日間で回るという強行軍で疲労は極限に達していると予想され、夜行バスは避けたいのが本音だった。
念入りに調べてみると、ゲントからリールまで格安高速バスで移動、リールで1泊し、朝一番のTGVでシャルル・ド・ゴール空港に行けば間に合うことが判明した。ただ、一つ問題がある。空港に隣接した駅に到着するのが出発の37分前なのだ。一昔前なら絶対にありえない到着時間だが、ウェブチェックインを事前に済ませ、荷物も機内持ち込みできる分しか持ってきていない。この条件ならぎりぎり間に合うと判断した。空港の見取り図はすべて頭にたたき込んでシミュレーション済みである。
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