「経済状態は、よくはなっていないが悪くもなっていない。ただし、モノはずいぶん増えた」
9月、中国に来た北朝鮮ビジネスパーソンはこう話した。1月下旬と8月上旬に記者が見た北朝鮮の首都・平壌の変化も、ほぼ同じようなものだ。
経済制裁の影響はあるはずだが、平壌の様子を見ているかぎり、それを感じることはほとんどない。市内を行き交う車は1月よりも増え、渋滞もしばしば発生している。バスなど公共交通の運行も増えた。
商業施設に行けば、買い物客でにぎわっている。食品や日用品を中心に、北朝鮮産の製品が増えた。外国の製品も置かれている。物価はさほど上がっていないようだ。
別の商店に行ってみると、日本製品が簡単に入手できる。日本製の医薬品や加工食品が、普通に置かれていて購入できる。中国や東南アジアなど第三国経由で入った製品なら、卸業者名などを記したシールが張ってあるものだが、それは張られていなかった。
平壌を代表する商業施設・光復地区商業中心の交換所で見た為替レートは、市場(ヤミ)レートで1円=69北朝鮮ウォン、1ドル=8150北朝鮮ウォン(約118円)と、この数年ほぼ変わらない。コメの価格も1キログラム=5000北朝鮮ウォン台(80円前後)で変動は軽微。経済制裁の影響で、今年1月ごろからガソリン価格が上昇したという報道もあったが、「確かに1月ごろは高かったが、今は下がっている」と平壌市民は言う。
9月9日の建国記念日に合わせて訪朝した日本人旅行者も同様の印象だったと話す。「平壌市内には大型クレーンが林立し、建設ブームが続く。工事現場の中には、ホテルやショッピングセンターができる予定と聞く所もあった」という。
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