日本の中心都市、東京のさらに中心の街が銀座だ。
銀座といえば、銀座4丁目交差点にある和光や三越、三愛ビルといった商業施設を思い浮かべる人が多いと思うが、街の区域は同エリア以外にも銀座1丁目から8丁目までと広い。9丁目は実在しないが、8丁目と新橋との境にある東京高速道路の高架下あたりはしゃれで「9丁目」と称され、「銀座ナイン」という商業ビルや同名の店舗が複数存在している。
銀座は江戸時代に埋め立てられた“島”だった。当時は東に三十間堀川、西に江戸城外堀、北に京橋川、南に汐留川に囲まれていた。「銀座」とは銀貨幣を鋳造する製造所のことをいい、駿府にあった銀座が江戸に移転し、幾多の変遷を経て、今の区域が「銀座」と呼ばれるようになったという。昔は川や堀に囲まれていたが、現在は銀座の東に首都高速都心環状線が走り、南・西・北側には東京高速道路に囲まれている。
銀座といえば商業のイメージが強い。百貨店や専門店が軒を連ね、週末には歩行者天国に大勢の買い物客が集まる。
人が集まる街は不動産価格も高い。2018年の地価公示では、銀座4丁目の山野楽器本店前が1平方メートル当たり5550万円、1坪当たり1億8182万円となり、12年連続で全国1位となった。
銀座をハイソな街として支えてきたのは、富裕層と中間層である。明治維新以降、武蔵野台地の東端にあった四谷や麹町から、赤坂や麻布といった旧武家屋敷街に住むようになった。政府関係者や文人、財閥などの富裕層が通う下町として支えられてきた。
さらに勃興する中間層も銀座の街に集まり、戦前にはモダンボーイやモダンガールを略した「モボ」「モガ」、戦後にはみゆき通りの「みゆき族」などが一世を風靡し、風俗や文化をリードした。
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