「成田─ウラジオストク往復の航空券が5000円台で買える」。旅仲間がフェイスブックに投稿したのを見て、即決で購入した。航空会社が誤った運賃を予約システムにアップしてしまったようだ。案の定、数時間後には買えなくなっていた。
ロシアはビザ取得が面倒である。ロシアの旅行会社から招待状を入手し、東京や大阪など全国5カ所にある大使館・領事館に行く。申請と受領で、半休を2回取らなければならないのもネックだった。
だが、2017年8月からウラジオストク空港で出入国する場合に限り、事前のオンライン申請だけで入国可能になっている。
成田空港からはロシアのオーロラ航空を利用した。機体はカナダのボンバルディア・ダッシュ8というプロペラ(ターボプロップ)機である。成田開港以来、国際線をプロペラ機で就航させたのは、このオーロラ航空が初めてである。個人的にも、プロペラ機で海外に行くのは初めてのことだった。
最高時速650キロメートルとジェット機より遅いが、低い高度を飛ぶため、眼下の眺望が楽しめる。とりわけ左手に見えた佐渡島には雲がかかり、幻想的なまでに美しかった。
定員70人の機内はほぼ満席で、8割以上はロシア人だった。日本人客は10人強といったところか。
極東のサンフランシスコ
ウラジオストクは坂が多い街だ。ソ連の最高指導者であったフルシチョフ共産党第1書記がかつて、「ウラジオストクを極東のサンフランシスコにする」と言ったが、市内に架かる黄金橋は、ゴールデンゲートブリッジを彷彿させる。
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