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『モンスト』一本足からどう脱却するか? Interview|ミクシィ社長 木村弘毅

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きむら・こうき●1975年生まれ。東京都立大学中退。電気設備会社などを経て、2008年にミクシィ入社。『モンスト』開発ではプロデューサーを務める。18年6月から現職。(撮影:今井康一)

コミュニケーション軸に新たな成長柱を育成する

過去10年間を見ると、大きく伸びた事業はSNSの「mixi」と、スマートフォンゲームの『モンスターストライク(モンスト)』の二つがある。共通しているのは、友達や家族とのコミュニケーションを題材にしていること。口コミによって指数関数的にユーザー数が拡大することに加え、ユーザー同士で盛り上がることで消費が促進される。こうした動きが急激な成長につながった。

これからは自らを「コミュニケーション創出カンパニー」と位置づけ、新たな成長柱を育てる。そのために、今後3年から5年で1000億円の投資を行う予定だ。

これまでは経営者というよりプロデューサーとして事業創出にかかわってきた。社長になってもその視点を持ちつつ、多くの後進たちにチャンスを与えていきたい。

──新たな成長分野として、「ウェルネス」を掲げました。

高齢者の社会的孤立が生活習慣病の大きな要因といわれている。コミュニケーションが断絶すると、運動するモチベーションが下がり、運動機能の低下につながる。

そこで、高齢者が集まって運動するコンディショニングジムのような形態の施設を作り、その問題を解決する。ITを使った健康情報の管理も行うが、主眼に置くのは施設内交流を通して社会的孤立を防ぐこと。家庭内で健康情報を共有することで、家族間のコミュニケーションも活発化させたい。

日本には、インターネットに触れられていない高齢者も多い。そのような層に実店舗を接点にアプローチできれば、ウェルネス分野で巨大市場を作れる。今までのIT企業は、いわゆる「持たない経営」が賢いとされてきたが、揺り戻しが発生してくるのではないか。

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