有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #サラリーマン弾丸紀行

奴隷貿易と「からゆきさん」の島へ タンザニアのザンジバル島

3分で読める 有料会員限定
海を望むミジンガニシーフロントホテルのテラス。ザンジバルの港は奴隷貿易で栄えた

2017年8月、タンザニアのザンジバル島でパスポートを含むすべての荷物を紛失した。その顚末はこの連載でも記したが、性懲りもなく、この島を18年5月に再訪した。

ザンジバル島はタンザニアの都市ダルエスサラームから北へ70キロメートルほどに位置し、アフリカ随一ともいえる美しいビーチがある。

筆者がパスポートを紛失した北部のヌングイビーチを目指して、欧州をはじめ、世界中から多くの観光客が集まる。

この島のもう一つの魅力はイスラム商人の交易で栄えたストーンタウンだ。この都市は当時、東アフリカを勢力下に置いていた、オマーンのサイイド・サイード王によって19世紀前半に建設された。

2000年に世界文化遺産にも登録された旧市街には、アラブ諸国によく見られる石造建築が並び、中東を旅しているのではないかと錯覚しそうになる。

ザンジバル島の住民の約9割はイスラム教徒だ。迷路のように入り組んだ路地裏を歩いていると、頻繁に猫に遭遇する点も中東を思わせる。

このストーンタウンを経済的に支えたのが奴隷貿易であった。東アフリカ最大の奴隷市場といわれ、送り出された人は30万人以上、ザンジバル島の人口の6割以上が奴隷だったともいわれている。

旧市街の中心部には奴隷市場跡が残る。ここは博物館となっており、奴隷を一時的に待機させていたという牢獄も併設している。

半地下の構造となっており、背をかがめなければ通れないほど天井は低い。すき間からわずかに太陽光が差し込んでおり、コンクリートの床には鎖とかせが残されていた。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数