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ライフ #サラリーマン弾丸紀行

世界最強のショクドウ目当てに北陸へ 他では味わえない独創的な料理に舌鼓

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米田亜佐美シェフの実家の撚糸工場跡を改造した店舗。小松は撚糸業で栄えた

闇夜の中、撚糸(ねんし)工場を改造したレストランを照らす光が雪を白く浮かび上がらせていた。今年2月、石川県小松市のレストラン、「ショクドウ ヤーン」を訪れたときのことだ。

振り返ると、北陸を訪れるのはいつも冬ばかりだ。寒ブリをはじめ、魚介類が最も充実している時季を選ぶと自然とそうなる。

滋賀県と石川県の4軒を4人の仲間で食べ歩く今回の旅も冬だった。滋賀の比良山荘と徳山鮓(ずし)では熊鍋、石川の太平寿しでは寒ブリとノドグロの蒸しずしが目当てだった。この旅の幹事に対してどうしても行きたいと主張したのがヤーンだ。

年間200万件の予約が殺到し、「世界のベストレストラン50」でトップにもなったが、2011年に閉店したスペインのエル・ブリ。そこで修業した米田裕二・亜佐美夫妻がダブルシェフ体制で15年に開いた店は、レストラン好きの間でひそかに注目されていた。

13年1月、スペインから戻った裕二氏が小松の日本料理店で修業していたころ、会ったことがある。その前年に金沢のスペイン料理店で裕二氏のことを聞き、食べに行ったのだ。

ヤーンでは一品たりとも、既視感のある料理が出てこなかった。

メニュー名からして個性的だ。たとえば「げらん、ドミソ」。これはフランスのゲランドの塩を使用した自家製みそのソースで食べさせる肉料理。メニューを見て疑問が膨らみ、料理が出て答え合わせをする流れである。

印象に強く残ったのは日本料理でいうところのお椀である「The WAN ver.三とう流風」。

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