プロダクト開発部門の使命は、動画を作り利用者に届ける全工程で技術や手法を発展させることだ。コンテンツ拡充、利用者獲得が世界中で進むにつれ、向き合う課題は複雑化してきた。
スマホなどモバイル端末で視聴する人が増え、どの機器でも快適に見られるような技術開発が必須になった。劣悪な通信環境下でも配信品質を保つ工夫も講じている。
最近では実写に加え、アニメ制作への技術的支援をもっとできないかを試行錯誤中だ。さらに、利用者から得られる視聴データを分析し、われわれの編成に穴がないか、どんな企画なら人気を集めそうかなど、ニーズを探る取り組みも行っている。
提携する制作会社にもこういった技術的サポートを惜しみなく提供している。一方、データから導き出したストーリーに沿うように制作方針を変えたり、制作会社に何らかの制限、制約を押し付けたりはしない。制作陣の純粋なクリエーティビティと制作意欲こそが競争力の源泉だからだ。
「自由に作ること」は、実は非常に難しい。一般放送の動画制作では、広告主の意向で表現に制約が生じる場合がある。劇場映画の制作は、観客動員数を稼げそうなジャンルでないと取り組みにくく、昨今はスーパーヒーローものに偏りがちだ。が、ネットフリックスは違う。広告がないうえ、レコメンド機能を使って世界中の利用者に動画を届けられるのでニッチな作品にもスポットを当てられる。主役であるクリエーターに、自由に制作活動をしてもらえる場になっているはずだ。
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