農業の高齢化や後継者不足は厳しい。2017年の平均年齢は66.6歳。就農人口は10年に比べ3割減の181万人と離農に歯止めがかからない。中でも深刻なのは、人手のかかる日本茶生産。国内栽培面積の約半分を占める静岡県の茶葉農家数は15年までの25年間で7割減少した(自然産業研究所)。
日本茶の市場自体は拡大傾向にあるが、牽引するのは飲料メーカーが販売する緑茶飲料だ。飲料に加工されるのは新茶摘み取り後に収穫される二番茶以降で、新茶に比べ出荷価格が半分以下。一方、加工施設まで含めると茶葉生産には数億円の初期投資がかかり、「新規参入や事業承継をしても割に合わない。10年後さえ不安だ」と全国茶生産団体連合会の林翼専務理事は話す。
この記事は有料会員限定です
残り 280文字
