国内でヒットした「フルグラ」を引っ提げ、2018年に中国での本格販売へ乗り出すカルビー。その勝算や、柱のスナック菓子事業での海外展開について、松本晃・会長兼CEOに聞いた。
──フルグラは売上高300億円まで育ちました。まだ国内で伸ばせますか。
もちろんだ。フルグラを食べている方は、リピート率が非常に高い。そういうファンをもっと増やしていく。昔の私みたいに「シリアルはまずい」との先入観を持っている人も多いので、とにかく一度食べてもらうことが重要。特に、まだ取り込めていない中高年の方々を中心として、潜在的な需要を掘り起こすような施策を講じていく。
──中国での勝算は?
まずは越境ECサイトで売ってみたところ、出足としてはまずまず。越境ECはあくまで手始めで、中国内のEC、そしてリアルの小売店を通じて中国の消費者に届けていく。京都工場が稼働したら、そうした次の本格的なステージへと進む。先日、重慶で開催されたチェーンストア協会の集まりに出席してきたが、引き合いは非常に強い。将来的には中国だけで売上高1000億円を目指す。
中国のシリアル食品の市場規模はまだ日本よりちょっと大きい程度。人口の多さを考えれば、朝食として普及しているとは到底言えない。じゃあフルグラがどんなシーンで食べられているのかというと、仕事の合間などにそのままボリボリ食べている方が多い。
それはそれでありがたいことだが、やはり潜在需要の大きな朝食市場を開拓したい。中国も都市部では共働き世帯が多く朝は忙しい。準備が簡単なフルグラを朝食として提案していく。中国では温かい朝食が好まれるので、温めた牛乳をかけても歯応えのよさが続く製造技術も開発したい。
この記事は有料会員限定です
残り 782文字
