大島理森衆議院議長は2016年12月、衆議院議会制度協議会で「国会審議の実情に疑問を感じざるをえない」と、国会審議に異例の苦言を呈した。政治改革を経ても政治が活性化しないのはなぜか。
私は海部俊樹内閣の官房副長官として政治改革にかかわった。小選挙区制度導入の目的は、まず政策本位、政党本位の政治(を実現すること)だ。政権交代が可能な選挙制度であることが求められた。政治資金も、かなり細かい部分までオープンにしなければならなくなった。政党本位の政治が一層進んだ。
私も中選挙区と小選挙区の両方の選挙制度を経験したが、以前よりも選挙に必要な資金はかからなくなったと言っていい。
ただ、比例代表制を併せて導入したので、(直ちに)二大政党の姿にはならなかった。そもそも二大政党そのものが日本人の性格に合うのかという議論もあるが、国民の期待は二大政党のような、政策比較ができる政治にしてくれ、ということに思える。
ドイツの大宰相ビスマルクは「政治は科学ではなく、技術である」と言ったそうだ。(政党が乱立し、政策の違いがわかりにくかった)17年の総選挙を見ていても、政策の比較を求める国民の皆さんのために、二大政党的なグループをつくる「技」が必要なのだろう。
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