アベノミクスへの厳しい批判者として知られる自民党代議士・村上誠一郎氏は平成政治をどうみるか。
平成になって自民党が大きく変質した原因は2つある。小選挙区制の導入と小泉内閣の時の郵政選挙だ。小選挙区制によって、選挙の公認と比例名簿の順位、政治資金など、政治家ののど元を党幹部が握った。それまでは党内で主流派、反主流派などが激しく争い、政策や党の方針をチェックしていたが、それが消えつつある。
田中角栄から大平正芳まで、昭和の歴代首相は振り子のように、時代に応じて右寄りから左寄りへ、疑似政権交代を繰り返してきた。だが、森首相以降、小泉、安倍、福田、1人置いてまた安倍と、自民党内で最右派の派閥が政権を担い続けた。自民党が右傾化し、振り子の原理が効かなくなった。
郵政選挙では、今の都知事である小池百合子氏らを“刺客”に送り込んだ。時のトップに逆らうと、選挙の公認を外され、党も追い出される。それがトラウマになり、自民党では自由闊達な議論がだんだんなくなってきた。
そして選挙に勝ったら時の為政者は何でもできる、という風潮ができつつある。集団的自衛権も共謀罪も、選挙で公約もしていないのに、極端に少ない審議時間で強引に採決し、そのことに違和感を覚えなくなっている。
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