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政治・経済・投資 #平成とは何だったのか

資本コストへの意識が高まりプロ経営者市場も育った 経営(1)

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笹沼泰助氏率いるプライベートエクイティ(PE)ファンド「アドバンテッジパートナーズ」は1992年設立。以来、投資家の目線で日本企業を見つめ続けてきた。

ささぬま・たいすけ●1953年生まれ。慶応義塾大学卒業後、積水化学工業入社。ベインアンドカンパニーなどを経て92年アドバンテッジパートナーズ設立。(撮影:尾形文繁)

90年代から2000年代に入ってくると、高度成長も終わり、日本経済は縮退市場になっていった。右肩上がりの成長を前提とした従来型のメインバンクの仕組みが成り立たなくなり、リスクとリターンが見合っているのか、銀行のビジネスモデルが厳しく問われた。

そんな中、銀行が担っていたリスクキャピタルの一部をPEファンドが肩代わりしていった。GDP比で日本のPE市場は米国の20分の1にすぎない。まだまだ小さいが、相当数の事例を積み重ねてきたと自負している。

さらにこの間、企業経営において資本コストと最適資本構成をきちんと意識しようという機運が高まってきたと思う。経営とは、単に売り上げを伸ばし、コストを下げればよいのではなく、事業ポートフォリオをつねに動態的に管理していきながら、企業価値全体を上げていくもの、そう意識が変わった。

日本にプロフェッショナルな経営者のマーケットもできた。個人のキャリア像として、企業に生涯勤めるのでも、起業家になるのでもない、その中間として、「プロ経営者」という領域が誕生した。PEファンドは買収先企業にプロ経営者を送り込み、経営者を通じて価値を創造していく。私自身、相当数の候補者を見てきているが、自薦他薦を含め、チャレンジングで高スキルな人材が、より高い報酬の機会を求めて手を挙げている。このことが、日本の経営者の平均的な質を上げていくきっかけになっている。

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