友田信男氏は大手信用情報機関で平成の約30数年間、企業の生き死にを見つめ続けてきた。
平成の約30年間、日本経済は3回の不況と2回の景気拡大を経験した。前者はバブル崩壊と1990年代後半の金融危機、リーマンショックで、いざなぎ景気を超える景気拡大も2回あった。いずれも、かつてない不況と好景気だった。
昭和時代の不況は繊維、造船、鉄鋼といった衰退産業の構造改革を伴い、不況の後の景気拡大時に次の成長産業へつながっていった。しかし、平成の不況はそれぞれが深刻なものだったので、新産業が登場してもすぐ次の不況に見舞われ、新たな成長産業を見いだせなかった。
平成の不況のうち、バブル崩壊と金融危機はいずれも発端が金融。その結果、金融機関が再編され、都市銀行は3つのメガバンクに集約された。本来であれば、金融機関の再編に企業側も合わせていかなければいけなかったが、産業界の再編が遅れ、依然として過当競争が続いている。
中小企業に残るバブルの傷跡
30年間で大きかったのは、リーマンショックよりもバブル崩壊の余波だったと思う。金融機関が再編に動きだし、その過程で金融機関は自身のことしか見ておらず、産業支援は後回しになった。この影響は大きかったと思う。
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