1872年に刊行されたジュール・ヴェルヌ著の『八十日間世界一周』。主人公フォッグ氏の旅費は全財産の半分の2万ポンドだった。現在の貨幣価値に直すと約6億円である。
2017年12月、ソウル発の世界一周航空券を使って地球を一回りしてきた。金額は8万円台半ば。この航空券はソウル発の羽田行きで、スペイン、チリ、米国を経由するので、結果として世界一周になった。
この「擬似的な」世界一周航空券、ゴールデンウイークや正月も料金はほとんど変わらない。かつて海外航空券の発券地として一世を風靡したソウル発。昨今はウォン高もあり割高となったが、こうした掘り出し物はまだ存在する。
今回の旅は羽田を出てから帰国まで111時間。ソウルで8時間、マドリードで18時間、チリのサンティアゴで25時間、ニューヨークで5時間。これが各都市での持ち時間である。5区間のフライトは当然のことながらエコノミークラスだ。
ソウル発の世界一周なので、羽田からソウルまではLCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションで飛んだ。午前2時に羽田を出発する夜行便はほぼ満席。乗客は韓国の若者が目立つ。
朝7時から焼き肉
仁川空港に着いたのは朝の5時前。13時にはマドリード行きの便に乗らなくてはならない。
市内に向かう空港鉄道の改札前には18年2月に冬季オリンピックが開かれる平昌への直通列車をアピールする巨大なブースがある。空港から平昌まで約2時間だという。成田空港駅から越後湯沢駅行きが出るようなものか。
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