混雑している、遅い。そんな通勤客のイライラがついに解消される。小田急電鉄の悲願である「複々線化」がついに完了。それによって鉄道の利便性をどう高めていくのか、星野晃司社長に聞いた。
──複々線化では、朝ラッシュ時の始発列車を6本新設するなど、多摩センターの利便性拡大が注目されています。
当社線と京王相模原線はどちらも新宿に向かう路線だが、相模原線の利用者のほうが多い。当社線のシェアを高めたいとずっと考えてきた。多摩センターの始発列車を新設することで、座って通勤できる。これで当社線にシフトするお客様が出るのではないか。
──複々線化の増収効果は50億円強という試算ですが。
京王・東急の路線から当社線へのシフト、それからJR南武線を利用する人に登戸で小田急に乗り換えていただいたり、JR横浜線を利用する人に町田で乗り換えていただいたりと、細かく積み重ねるとその数字になる。乗降客数でいうと3〜4%増える。ほかのエリアから小田急沿線に住んでみようかという人も出てくるかもしれないが、その数字は見込んでいない。
──世田谷区内の駅では停車本数が増えます。
各駅停車の駅だった千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、狛江といった駅に準急が止まるようになる。われわれの分析では、このエリアに住んでいる人は東京メトロ千代田線方面で働く人が多いので、千代田線直通の列車を増やしていく。
──東急沿線は古くからブランド力があり、東武鉄道はスカイツリーでブランド力を高めました。小田急はどうブランド力を高めるのですか?
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