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ライフ #非常時の組織論

会社の実務で余力ゼロを目指すのは禁物 仕事は「登山」

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当連載が始まって半年以上が経ち、読者の方からこれまでに書いたコラムについて質問を受けるようになった。 

今回は、「余力ゼロを目指す意味」を書いた1月28日号掲載(File08)のコラム(→関連記事へ)についていただいた質問にお答えしたい。

そこでは、自衛隊における体力錬成の話を通し、余力ゼロになるまで自分を追い込むことができるか否かは、モチベーションの問題であり、それは組織の理念のあり方によると述べた。あるビジネスマンの方から頂戴(ちょうだい)したのは以下のような内容だった。

「余力ゼロの記事に共鳴しましたが、自分は会社の業務でうまくそれができません。ここで止めたら手抜きかもしれないし、やりすぎたら明日に響く。そんな葛藤がいつもあります。途中で電池切れとならずに一つの業務を全うするため、どうセルフコントロールすればいいか。特殊部隊の訓練の経験からコツを教えてください」

仕事は「登山」

拝読しながらまじめなお人柄が浮かんだが、理解していただきたい二つのポイントがある。

一つ目は、トレーニングには目的によっていくつかの種類があるということだ。

力の配分を考慮せず、とにかく全力を出し切る300メートルダッシュのような訓練もある。対して、スタートからゴールするまで自分の余力を冷静に見極め、力の配分を適切に行う1500メートル走のような訓練もある。また、何回かの休憩を挟み、体力の回復を図りながら実施する登山のようなトレーニングもある。

頂戴した質問は、あくまで会社の業務に関してだが、これは登山のように休憩を挟んで力の配分を決めるたぐいのものだ。

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