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ライフ #非常時の組織論

報告不要のフラット型組織 射撃訓練で作る

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特殊部隊では、射撃の技量が一定のレベルに達すると応用射撃に移行する。

これは複数の隊員が自由に移動しながら射撃をする訓練だ。誰がどの標的にいつ発砲するのかについての指定はない。個々人が自分の判断で、その場で決めるのである。

当初は一つの標的に複数の者が弾を撃ち込んでしまうことも起きるし、誰も弾を撃ち込んでいない標的を残してしまうこともある。

また、全員が自由に動き回るため、しばしば射線が交差する。射線の交差は、自分が隊員の誰かに銃を向けているということであり、自分も誰かに銃を向けられているということである。そのときに指が引き金を引けば、確実に死傷者が発生する。

応用射撃に限らず、一般的に、このような統一性を欠く動きを防ぐために、人は組織を管理する。管理者は、各人に状況を報告させて全体像を把握する。そして解決策を決定し、組織を構成する人たちに役割を与えて指示を出す。そうすることで、統一性のある組織的な動きがとれるのだ。

訓練の真の狙い

通常の射撃であれば、射線が交差したり、一つの標的に過剰な弾痕が残ったり、弾痕のない標的が発生したりするようなことはない。応用射撃では、あえて管理者を置かずに訓練を実施する。すると、回を重ねていくにつれ、統一性のある組織的な動きが可能になる。

当初は誰もが、自分がどう動けば合理的で、かつチームの行動規範に合わせられるかということばかりを考えている。全員が自分のことしか考えていないので、組織的な動きができない。

それが、自分ばかりではなく、組織としてどう対処するべきかを考え、その一端として自分はどう動くべきで、仲間はどう動くべきかを考え始めると、しだいに統一性のある組織的な動きが可能になってくる。

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