IPO(株式新規公開)市場が活気を取り戻している。今年に入って新規上場した32銘柄(TOKYO PRO Marketは除く)の平均初値騰落率(公開価格に対する初値の上昇・下落率)は105.8%。公開価格の2倍強の初値がついた格好で、2013年以来の高水準だ。
初値が公開価格を割り込んだのは4銘柄。うち3銘柄は一度上場廃止になった後に再び上場してきた“出戻り組”だ。再上場銘柄の株価は、上場廃止前の過去の株価水準に影響を受けやすい。つまり、今回が初めての上場となる本来の意味でのIPO銘柄は、良好なパフォーマンスを示していることになる。
夏枯れ相場も物色期待、銘柄小粒で資金循環
背景にあるのが新興市場の好調だ。日経ジャスダック平均株価は6月2日に約26年ぶりの高値をつけた。東証マザーズ指数も6月1日まで10営業日連続で上昇し、年初来高値を更新している。
年明け以降、東証1部の主力株の売買高が低迷し上値が重い中、値動きの軽い新興市場の好業績銘柄が買われる展開になった。保有する新興銘柄を売り、別の新興銘柄を買うという“回転”が効く相場となり、資金の一部がIPO銘柄にも向かった構図だ。
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