筆者は、国内だけで2ケタ以上のシェアリングエコノミー銘柄を見てきているが「市場規模が大きかったから」という理由で参入したと聞いたのは金谷氏の話が初めてだった。大抵「こんなサービスあったら便利」とか、自分自身の身近な原体験から着想を得て事業を構想する場合がほとんどだ。
スタートアップコンテストで優勝
それゆえニッチな市場を攻めてしまい、スケールせずに撤退というサービスも見てきた。「あきっぱ!」は市場が明確に大きく、ギャラクシーエージェンシー社が営業に強いからこそ、立ち上げられた。2014年4月に立ち上げ、後述する実績を買われてスタートアップサービスの登竜門的なイベントである2014年、Infinity Ventures Summit FallのLaunchpadでは、見事優勝に輝いている。
月極駐車場提供数:約7000万台
大手駐車場事業社目標稼働率:70%
実際に業界首位のTIMESを運営するパーク24株式会社の財務諸表を見てみると、駐車場事業だけで年間約1300億円を売り上げている。TIMES事業の売り上げと提供台数を元に、駐車場1台あたりの収益性を見てみよう。
提供駐車場数:約55万台
駐車場1台あたり年商:約23万円
駐車場1台あたり日商:約600円
平均稼働率から推定する駐車場平均単価:約1000円
駐車場はもちろん場所により単価は異なる。たとえば渋谷宇田川町付近のTIMESの料金は全日3000円だ(タイムズ渋谷宇田川町)。
TIMESのような大手事業者は、駐車場を土地所有者から定額で借り上げる事業構造になっているという。たとえば、月20万円土地代を月額で支払い、駐車場設置初期費用で数百万円かかる。これを回収するために、やや高めの料金設定がなされることもあるようだ。
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