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日本の航空機産業 中部に集積する

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愛知県を中心とする中部地方は航空機産業の集積地だ。三菱重工業や川崎重工業、富士重工業の関連工場が集中し、それに連なる部品加工などの地元下請け企業が数多く存在する。国内で航空機産業に従事する全従業員4万5000人のうち、中部だけで5割超を占める。

かつては自衛隊機の生産が中心だったが、近年はボーイング旅客機の仕事が最大の柱になっている。200席を超す広胴機の構造部位の製造を重工メーカーが担い、そのほとんどを愛知で生産。川重は777、787型機用の胴体部を製作する名古屋第1工場(弥富市)が主力工場だ。三菱重工は大江工場(名古屋市)で787の主翼を、富士重は半田市で777や787の中央翼(=胴体と主翼の結合部分)を生産する。

787増産で生産活況、MRJにも大きな期待

LCC普及や新興国の経済成長などで新造機需要が増え、米国ボーイング社は膨大な受注残を抱える。中部での生産を牽引するのは、2009年にデビューした最新鋭機787。ボーイングは787の生産ペースを広胴機では異例の月産12機にまで引き上げ、その分担製造で中部の航空機生産額も大きく伸びている。

米国ボーイング社の増産で、中部の関連生産額も伸びている。写真はエバレット工場の787最終組み立てライン ©BOEING

さらに、三菱重工によるMRJ量産開始も間近に迫ってきた。16年春に最終組立工場棟が完成。量産時には、飛島などで中間組み立てした各胴体部や翼をこの新工場で結合し、エンジン装着や装備・内装品を取り付ける艤装作業を行って飛行可能な機体に仕上げる。三菱は20年に月産10機体制の実現を目指しており、雇用の拡大などが期待されている。

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