集まった資金は10兆円超。ようやく超巨額ファンドが動き出す。5月20日、ソフトバンクグループが主導するファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(以下SVF)が1回目の募集を終えた。
ソフトバンクをはじめ、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子がチェアマンを務める政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド」のほか、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ王国のムバダラ開発公社、米アップル、台湾の鴻海精密工業とシャープ、米クアルコムが出資を決定。総額で930億ドル強(10.4兆円)の資金が集まった。
最大出資者はサウジで、450億ドルを拠出。次にソフトバンクが280億ドルを出す。うち82億ドルについてはほかの出資者からの要請を受け、半導体設計会社・英ARMの株式で現物出資する。3番目はUAEで150億ドル。残り50億ドルはアップル、鴻海、クアルコム、シャープが10億ドル前後ずつ出すとみられる。
今後は残り70億ドル弱の出資者を追加で募集。計1000億ドルを目指し、11月下旬に最終募集を締め切る。
運用の中心的役割を担うのは、投資子会社・SBインベストメントアドバイザーズのラジーブ・ミスラCEOだ。このため、SVFはソフトバンクが支配していると見なされ、会計上、連結子会社となる。
SVFは最終締め切りから5年以内に世界のIT企業に計1000億ドルを投資。今後、ソフトバンクの1億ドル以上の出資案件は、原則SVFを通じた出資となる。
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