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17年は私大志願者が急増 「文高理低」「合格者絞り込み」が影響

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  • 安田 賢治 大学通信 常務取締役 情報調査・編集部ゼネラルマネージャー

2017年の一般入試の大きな特徴は、私立大学の志願者が激増したことだ。前年比で約8%増となり、しかも上位から中堅、下位まで全体的に志願者が増えた。一方、国公立大志願者は6年連続の減少となる0.2%減だった。ただ内訳を見ると国立大が前年比0.9%減で、公立大は1.7%増だった。国立大に比べて比較的入りやすい公立大の人気は高かった。

センター試験で総合型の平均点が理系で前年よりダウンし、文系でアップしたことが、文系学部の多い私大に受験生が流れた要因になった。文系の人気が高く理系の人気が低い「文高理低」が続いており、私立大の学部系統別志願者状況を見ると、上位には観光、社会、経済、経営、教養、国際など文系学部が並び、いずれも10%を超える伸びとなった。

トップの観光は前年比87.8%の急増で、東洋大学が国際観光学部を新設したためとみられる。なお芸術、宗教は志願者が少なく、少々の増加でも伸び率が大きくなる傾向にある。

(注)3月31日現在の確定分。私立大主要100校が対象。志願者数は一般入試のみで、夜間主・2部などを含む。▲はマイナス (出所)大学通信調べ

入学定員の厳格化で併願校を増やす動き

さらに、文部科学省が進める大手私立大の定員厳格化を受けて、受験生が併願校を増やしたようだ。地方創生の一環として実施しているもので、大都市圏の私立大が入学者を減らせば、地方の大学に進学する学生が増えるという考えだ。今まで定員の1.2倍まで認めていた入学者を、18年には1.1倍までにする。

昨年、今年はその過渡期で入学者が減っているが、入学者を減らすのは合格者を減らすことに等しい。昨年は合格者を減らす大手私大が続出したので、一段と厳しくなると見越して併願校を増やした受験生が多かったことで志願者数が伸びた。

今年の志願者数トップは4年連続で近畿大学で、14万人を超えた。1992年に15万人超えとなった早稲田大学以来、25年ぶりの水準だ。前年比でも22.5%増と、2万7000人近く志願者が増えた。近畿大学は近年、総合社会や建築、国際と新学部を次々と設置したほか、クロマグロの完全養殖、ウナギ味のナマズなど、研究力の高さも魅力の一つになっている。現在、メインの東大阪キャンパスの整備を行っており、新図書館などが20年に完成予定だ。改革力と広報力の高さには定評がある。

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