靴小売専門店の国内最大手であるエービーシー・マート。個人消費が伸び悩み、業界でも店舗が過剰状態にあるといわれる中、同社は14期連続の増収増益に向けて快走を続ける。好調の要因は何か。今後の戦略を含め野口実社長に聞いた。
──消費が鈍る中、消費者はどんな商品を求めているのか。
単純な低価格ではなく、相対的な割安感を消費者は求めている。靴についても、品質やデザインだけではなく、履き心地や防水性など、高い機能を持った商品であることやリーズナブルかどうかが重要だ。
──スニーカーブームは失速したといわれているが。
ブームから生活の一部となる次のステージに突入したと思う。女性にも定着したことがこれまでとの違いだ。IT企業を中心に、ビジネスの場でもスニーカーの着用は進んでいるし、高齢者にも浸透している。
──仕入れ面での工夫は?
他社から仕入れる商品の場合、海外の有名メーカーと早期に契約を交わし、限定商品を企画している。また、輸入商社だった頃のノウハウを生かし、自社調達による中間コスト削減や、生産効率化によるリーズナブルな商品開発を意識している。
──粗利益率の高いPB(自社企画商品)の売れ行きは?
PBは「ヴァンズ」や「ホーキンス」が主力ブランドだ。米ナイキや独アディダスといった大手メーカーでは埋められない、ニッチな需要をPBで補っていく。
女性向けPBのパンプスはスニーカー需要に押されて落ち込んでいるが、主力ブランドは毎年伸ばしている。トレンドを見ながら、どの商品を積極展開するか見極める。
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