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製品の競争力を重視、生産性向上には紙がいい セイコーエプソンの碓井稔社長に聞く

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プリンタ市場は先進国で成熟化に直面し、新興国では通貨安の影響を受ける。プリンタ各社には停滞感が漂う。

インクジェットプリンタ大手のセイコーエプソンは、カートリッジの代わりに大容量(2年分)インクタンクを搭載したプリンタを投入。新興国をはじめ欧米、国内にも広げている。厳しい環境をどう切り抜けるのか。碓井稔社長に展望を聞いた。

うすい・みのる●1979年信州精器(現セイコーエプソン)入社。研究開発本部長などを経て2008年から現職。(撮影:今井康一)

──大容量インクタンクモデルの販売状況は?

モノクロのレーザープリンタを置き換えながら、数量を伸ばしているところだ。他社の参入によって市場自体が拡大しているが、その中でも、エプソンの存在感は高いままだ。

──エプソンのシェアが高まったことで、競合が価格競争を仕掛けてくるようになったと聞く。

現時点で去年ほどではない。プリンタのマーケット全体は先進国であまり成長していないので、お互い厳しいのかもしれない。

──プリンタにおいて、中国・韓国企業は脅威にならないか?

新興国の会社にシェアを奪われることは当面ない。

たとえば液晶の場合、ノウハウは生産装置にあり、知識のある人が移れば簡単に製造できる。しかし、複写機ではトナーや感光紙に独特のノウハウがある。インクジェットの場合、ヘッドも特殊だ。しかもエプソンの方式は一般化されていない。企業を買収しなければ、すべての技術を手に入れるのは難しい。

また、プリンタ業界は顧客を囲い込むモデルが確立されている。参入するには、業界そのものを作り直すほどのインパクトが必要になる。

──複写機ではクラウド連携など、サービス面強化の流れがある。

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